運が貯金される 徳積みの仕組み
あらすじ/作品情報
■やらぬ善よりやる偽善?推し活で貴重なチケットを手に入れたい仕事でよい結果を出したいよい評価をされたいこのように、ささやかな欲望を達成しようと、善いことをして徳を積み、その結果得られるメリットを享受したいと考えたことはありませんか。「やらぬ善よりやる偽善」とは少々刺激的ですが、多少の真実も含まれています。どんなに善いことを考えついても行動しなくては意味がありません。多少動機が不純であっても行動したほうがよい。そんな考え方を表現しています。■善い行いのことを善行(ぜんぎょう)といいます。人を助け、社会に貢献するさまざまな行為です。仏教においては、戒律を守った正しい行いのことも指します。徳積みとは、善行を重ねて自分自身が成長し、周囲によい影響を与えることです。この場合功徳とは御利益を指すことになります。一方偽善とは、「これをしたらみんなが褒めてくれるかな」「これをしたら思わぬラッキーが得られるかな」「これをしたら仕事にプラスになるかな」と、損得勘定を働かせながら善行をすることです。もし、損得勘定から、電車でお年寄りに席を譲ったり、街のゴミを拾ったり、寄付したりするならば、偽善であるといわざるを得ません。それでもやらないよりやってみるのはよい方向です。初めは「何かを得るために」という不純な動機で始めても、積み重ねていくうちに本物になっていくかもしれません。■本書は、小さな徳積みの習慣が想定以上の人生になる仕組みをお伝えするものです。善行を通じて成長することが大事だと説いた、道元禅師の教えも解説します。第1章では「善行のすすめ」第2章では応援される人になること第3章では仕事を通して善行を行う意義第4章では社会に恩返ししていく生き方第5章では損得を超える生き方についてお伝えします。日々楽しんで小さな善行を続けられたら、まるで貯金をするように、徳が少しずつ溜まっていきます。その結果、どんな自分になっていくか想像できるでしょうか。徳積みの仕組みを知って、今日から実践してみませんか。■本書の目次・第1章 善い種を蒔く成功している人は徳積みをしている善因善果 悪因悪果お天道さまが見ている徳を積んでも「無功徳」など・第2章 主人公として生きる応援される人になろう主人公として行動しようやはり柔和な笑顔は最強自分らしさを発揮して人を喜ばせるなど・第3章 仕事を通して善行をする仕事を通して世の中の役に立つ三昧三昧大三昧効率化を突き進むと後戻りできない「同事」をビジネスに活かすビジネスライクが過ぎるとどうなる?スティーブ・ジョブズと禅など・第4章 社会に恩返しをするあとの人に気を配る社会を息苦しくしているのは誰?いただいた命をどう使う?次世代にバトンを渡すなど・第5章 損得を超えていくもし誰も善行しない世の中になったら?禅即行動自分のことは後回しにすべき?二元論から離れる損得勘定のつき合いは縁とはいえないなど